地元に化学物質過敏症の主治医がいる安心感

2013年の8月に、北里大学名誉教授で、そよ風クリニック院長 宮田幹夫先生に化学物質過敏症の診断をして頂きました。

ただ、福井と東京では日常的に相談はしづらく、歯の治療について一度お電話でクリニックの方に相談したことはありますが、あとは地元の鍼治療の先生に相談していました。

それが3年前、同じ化学物質過敏症の地元の患者さんから
『福井でも化学物質過敏症を診てくれるお医者さんがいるのよ』
と教えて頂きました。

それが、福井市照手にある、吉田医院の吉田先生でした。

京都大学医学部付属病院、京都市立病院にお勤めでしたが、先生ご自身が化学物質過敏症になり、地元の福井に戻られて患者さんを診てくださっています。

以下は、初めて診察を受けた時(2016年6月)に自分のFacebookに投稿した文章です。

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昨日診察へ。
まるで朝ドラのセットのような、昭和そのままの建物と機材で、患者さんに配慮して窓を開け放した医院でした。

1時間以上の問診で、必要なことはすでにしていると言って頂き

『この病気に特効薬はありません。何か希望はありますか?』
といわれました。

私の一番の不安は、事故などで外科的処置が必要になったときです。救急車にのれないことや、麻酔など制限があることを説明してほしい
とお願いしました。

『かかりつけ医になるということですね、わかりました』

と言われ、ほっとしました。

先生は医院までこられない人への往診や、家を訪ねて環境指導もしているそうで、こういうお医者さんがいることに本当に感謝です。

ひとつ指導されたのが

『電磁波過敏症(化学物質過敏症の半数が併発)はどうですか?』
「まだ幸い発症していません」
『パソコンはあまり使わないでね』
「仕事でネットショップをしているので…」
『では寝るときだけでもWifiを切ってください。できれば固定の回線にしてください。過敏症の感度もうっすらあげている可能性があるし、できるだけ発症要因は遠ざけたほうがいい。』

とのこと。

北欧では子供に対してWifi環境の制限もあるらしく、うちも子ども達はさらされ放題なので、夜は切ることにしました。

と、配慮された医院とはいえ、やはり化学物質に曝露してしまい、体が使い物にならない状態に。
周囲がフォローしてくれるので感謝しつつ、徐々に復活をはかります。

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現在は私の状態が前よりよくなっているので、診察にいってもその後寝込むことはありませんが、症状の重い方は多少反応があるかと思います。

それでも、通常の病院に比べたら、格段に楽です。
そして、何かあった時に説明してくれるお医者さまがいるというのは心強いです。

実際、昨年白内障の手術をしなくてはいけなくなった時、吉田先生は眼科の先生へお手紙を送ってくださっていました。

吉田先生と出会ったことで、それまであったお医者さまに対する多少の憤り(苦笑)が徐々に消えていき、色々な治療にトライしてみよう、という気持ちにもなりました。

自分が少しずつよくなっているのは、こうしたありがたい出会いの数々や、前向きになれた気持ちが行動をかえ、結果につながっているのだと感じます。

『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

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カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T

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