今年も化学物質過敏症さん向けの新米を販売します

今年もカナリアハウスから、化学物質過敏症(カナリアン)さん向けのお米を用意することができました😊

私が8年間食べ続けているお米

私が2009年に発症してから、お米を探すのに何年も苦労しました。

自分で色々取り寄せたり、知り合いの方に「これは無農薬のお米だよ」ともらったり。
だけど、なんとなく引っかかるものがある。
美味しいお米ではあるけれど、今ひとつ…「これだ!」というものに出会わない。

探し続けていた中、2016年に知り合いのカナリアンさんに紹介してもらった地元の農家さんが作る自然栽培のササニシキを食べてみました。
とても綺麗な味で、全く引っかかるものがありません。

また、それまで食べていたコシヒカリと違って、糖質の低いササニシキは、食べても体に負担が少なく、体が整う感じでした。

「あ、これなら大丈夫、これで安心してお米が食べられる」と、ようやくホッとしたのを覚えています。

そこから8年間、ずっとその農家さんのお米を食べています。

自然栽培と有機栽培の違い

オーガニック、無農薬、と言っても、「自然栽培」「有機栽培」には違いがあります。

一般の方には実感としてその差を感じることは少ないかもしれませんが、普通の過敏度とは異なるカナリアンさんの中には、有機栽培の有機肥料にも反応する方がいます。
動物性の肥料だと、その動物が摂取したものまで影響が出る方もいらっしゃるのです。

毎日の主食であるお米は、カナリアンにとって一番安全で、安心して食べられるものであることが必須だと思ってきました。

治癒・回復へと繋げるためにも、まずは自分の体にあったお米を食べ、体調を整えることがとても大切だと、私は思っています。

スタッフが私の話を元に
自然栽培と有機栽培の違いを
表にしてくれました

昨年用意した100kgのお米は、すぐに完売してしまいました。

”追加でお願いしたい” というご要望も多かったので、次はもう少し販売量を増やしたい、けれど自然栽培の農家さんは、お一人で作業されていることも多く、急に収穫量を増やすことも分けてもらう量を増やすことも難しい。

なので今年は、私が長年米粉をいただいている農家さんにもお米を100kgお願いしました。

合計200kgでも、まだ十分な量とはいえませんが、少しずつ確かなお米を増やし、カナリアンさんにお届けできるようにしたいと思っています。

安心の栽培環境

私が長年食べてきたお米とはいえ、販売するならそのお米の育成環境を実際に見てカナリアンさんにお伝えしなければと思い、今年から取り扱いをお願いする農家さんの田んぼを訪ねました。

こちらの農家さんは、去年から新たにハッピーヒルという品種も育成されていて、そのお米もとても美味しかったので、こちらを販売することにしました。

ハッピーヒルの生育状況を見せてもらっています。
2024年秋に訪問しました。
まだ刈り取りには少し早い時期でしたが
しっかりとした実がついています。

私が長年米粉をいただいていて、そのおいしさ、安全性はよくわかっていたのですが、田んぼを見せてもらうのは初めてでした。

住宅地からは離れた少し高い丘に段々に田んぼがあります。周囲によその田んぼはなく、山ぎわにある田んぼには美味しい水が流れてきます。

空気も澄んでいて美味しい
猿や鹿などもよく現れるそう
みていて美しい
まさに黄金色の稲穂でした

稲穂を見ていると、ところどころ黒いものがありました。
これはなんですか?と尋ねると
「自然にできる麹です。麹の元はこういうものらしいですよ。」
と農家さん。

初めて見ました
こんなふうにできるんですね

他にも除草剤は使わないので草とりをしている手押しの器具など、少しずつ揃えてきたという農機具や、使い方などを説明してくださり、本当に丁寧に自然と呼吸を合わせてお米を作っているんだな、と感じました。

↓昨年販売した農家さんを訪ねた時のブログはこちら

発送までの環境

良いお米をカナリアンさんにお届けするために、気をつけなくてはならないのは梱包と配送です。

まず農家さんで袋詰めするときの環境。
お米と一緒に空気が入るので、作業場の空気や、詰める袋について確認させていただきました。

紙袋の素材が反応しないものか
私自身でも確認。
問題なさそうです。

カナリアンさんにお米を届ける一連の行程で化学物質がつかないように、作業の内容を確認させていただき、このように梱包してください、といったお願いをしました。

配送中お米に移香しないよう
ビニールで2重に包みテープで隙間ない梱包を
お願いしているところ

農家さんも、どうすればカナリアンさんが大丈夫なのか、真剣に聞き入ってくださいました。

カナリアハウスでの対応

そうして届いたお米ですが、箱から取り出して再度個別に梱包する際、作業が入るのでもう一度キレイに拭きとります。

届いたお米はもう一度私たちが
マイクロファイバーで丁寧に袋を拭きます
カナリアハウスから発送する時も
もう一度ビニール袋で包んでから梱包します

昨年はビニール袋のみの販売だったので
「ビニールに反応します。よく紙の米袋についているビニールの窓、あれにも反応するんです。何か方法はありませんか?」
というカナリアンさんもいらっしゃいました。

そこで、時間が経って印刷等の影響が抜けた紙袋を農家さんが探してくださり、それを一度お送りしてカナリアンさんが確認。問題ないとのことで、その紙袋でお送りしたこともありました。

こうした事情は、私自身、そしてスタッフも化学物質過敏症という特性を知っていて経験もあることなので、対応できます。

むしろ、こうした対応ができるのがカナリアハウスだと思っていますので、皆さんも遠慮なくご自分の心配なこと、こうしてもらえると反応しない、といった事情はお伝えいただければと思います。

お試しセットの販売

昨年は1袋5kg入りを予約販売という形だけでスタートしましたが、一度どんなお米か試してみたい、という方はいらっしゃるだろうと思ったので、今年はお試しセットを作りました。

ササニシキ3合、ハッピーヒル3合、そして私が飲んでいるお水「わかさ瓜割の水」2Lをセットにしたものです。

昨年の販売の時にいただいた質問で、お米というよりお水かな、と思われる事象も多かったので、普段炊いているお米、お水との違いがわかるようにお水もセットしました。

ササニシキ3合(上)、ハッピーヒル3合(下)
わかさ瓜割の水2L のお試しセットです。

※この3合用紙袋(下)は内側にビニールが貼られています。
ビニールが苦手な方は別の袋でお送りしますのでお知らせください。
5kg入りは紙のみ、ビニールは貼られていません。

近日中に予約販売を始めますので、またお知らせしますね。
今年も数に限りがありますので、食べてみたい方はどうぞお早めにお申し込みください。

また、動画も配信する予定です。
私が直接お話ししていますので、そちらもご覧いただけたらと思います。
こちらのブログでもお知らせしますね。

命に関わるお水とお米はなんとかしたいと思ってきました。
カナリアンさんが安心して食べられて養生でき、さらに体調がよくなることを願っています。


『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

たくさんの人が化学物質過敏症の現状を知ってもらうために、応援してくれています。
このバナーをクリックしてくれるだけでこの応援の輪がどんどん広がっていきます。
ご協力ありがとうございます。

カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T|YouTubeチャンネル「カナリアハウス」 https://www.youtube.com/@canariahouse

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)