化学物質過敏症ブログを始めたわけ

2009年12月、私は化学物質過敏症(CS)を発症しました。当時37歳。
その時は自分の体に何が起こっているのかわからず、病名が確定したのは、それから3年8ヶ月経った、2013年8月でした。

今は2017年10月。
発症した当初はベッドから起き上がれない状態でしたが、少しずつ環境を変え、食事療法や鍼治療を行い、周囲の協力もあって仕事復帰できるまでになりました。
ここに辿りつくまでにたくさんのことがあり、何から書いていいのか、
そもそも「書く」ということ自体に躊躇してきました。

「こんなこと書いたら、おかしいと思われるかな」
「自分が思っていることと違う意図で伝わったらどうしよう…」
不安を数えだしたらキリがありません。

そんな私の背中を押したのは友人の一言でした。
「病気のことはわかったし、協力できることはしたいけれど、何してあげればいいかわからない。どうしたらいいの?」

発症すると、これまで使えていたもの、平気だったものが使えなくなりました。
着るものや食べるもの、家、空気など、あらゆるものに体が反応するからです。
同時に、不眠、熱っぽさ、倦怠感におそわれ、ひどい場合は呼吸困難に陥ることもありました。

アトピーもあったため、長年使っていたステロイドも使えなくなり、それをやめた副作用はすごいものでした。

また、不用意に人に会えなくなりました。
普通に売られている洗剤や整髪料、化粧品、タバコなどに反応するため、友人や家族と会って話がしたいと思っても、そばに近づけないことすらあります。
病気のこと以上に、人と会えない、話ができないというのはつらいものです。

それでも、発症して8年がすぎた今は自宅の環境も整い、仕事もできるようになり、人にも会えるようになりました。

・こうしたら自宅で過ごせるようになった。
・仕事はこういうふうにやり方を変えた。
・こうしてもらったおかげで人に会えるようになった。

そんなふうに、私の経験を発信することで、
「協力したいけど、何をしてあげればいいかわからない」
その答えになるかもしれない。

化学物質過敏症(CS)は、人によって症状も反応するものも多種多様で、私の情報がそのままお役に立つとは限りません。

でも、少しずつでも情報を発信していくことで、身近にいらっしゃる患者さんやご家族、お友達への何かしらのヒントになれば幸いです。

 

========ブログタイトル「カナリアの手帖」の由来

化学物質過敏症(CS)の患者は「炭鉱のカナリア」になぞらえて「社会のカナリア」といわれています。環境が悪化する中で、この病気の発症は私たちに危険を知らせてくれているように思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です