化学物質過敏症を発症してからのリフォーム

実家をリフォームするときは、鍼治療のK先生に教わったことは全て入れようと思いました。

父の幼馴染で建築家のYさんが相談にのってくれました。
Yさんはシックハウスや電磁波に関する知識が豊富で、K先生に教わったことを伝えると私に合う建材や塗料を探してくれました。

例えば暖房は排気を考えて、床暖房にしました。
Yさんは床材も2種類取り寄せてくれて、どちらが私が安全か確認するようにしてくれました。

木は呼吸しているので、床暖房を入れると乾燥して床板の間に隙間ができます。
夏は湿気で木が膨らむので、隙間はなくなります。
隙間ができるとそこにゴミが溜まって、掃除が大変になるんですね。

Yさんはそのことを知っていて、自然な素材だけど、そのことが起きない床材が出たよ、と取り寄せてくれました。
でも、私は反応してしまいました。何かしら加工がされていたのだと思います。
隙間ができてもいいので、何もされていない床板に決めました。

床の塗装には、柿渋を塗りました。
素人が塗装するのに扱いやすく、安全性の高い柿渋をYさんが探してくれました。
Yさんは「ターナーにあったよ。」画材メーカーさんに、いいものがあったようです。

確認も含めて、私と夫で床材に柿渋を塗りました。
柿渋はすごい臭いがする、というイメージがありますが、こちらは気にならない商品でした。

 

また、新しい建具や電気類は、素材からガスのように化学物質が出ているので、反応することが多いのですが、古いものは抜けていて安全なので、ドアや電気類、建具や畳など、できるだけ元にあったものを活用してくれました。

確認、というのは私が臭いを嗅いだり、しばらくそこにいたり、触ったりすることです。
周囲の人たちには差がわからないので、私自身が確認するほかないのでした。

壁は漆喰にしました。壁紙が必要なところは珪藻土からできた壁紙にしました。
漆喰や壁紙も、先に小さな和室を仕上げて、しばらく私がいて問題がないかを確認しました。
大丈夫だったので、他の壁にとりかかってもらいました。

リフォームした部屋は、訪れた友人たちからも「空気がいい」「乾燥していない」と言われることが多いです。
私自身、外出して帰ってくると、空気がいいなと感じてホッとしました。
やっと自分の居場所が確保できた、と思いました。
しかし、問題はまだ、いたるところに隠れていました。



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wacca代表。シルクスクリーン製版、衣装制作の(株)横山工藝 取締役 。アトピー性皮膚炎歴30年、2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。2012年~14年が一番状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。 「心地いいが基準になる暮らしのために」をコンセプトに、過敏症患者さんも一般の方も安心して使えるものづくりを目指して、スタッフとともに試行錯誤しています。

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