口の中にひそむ危険 化学物質過敏症と歯の治療③

15本の歯の治療は、通常であれば相当な時間がかかるところだと思いますが、先生と相談してなるべく短期間で取ることにしました。

というのも、悪いと思われるものから取ってみると、体調が一段一段改善したのです。

歯が体に及ぼしている影響が大きいとわかったこと、長く治療にくるのも大変だという判断で、短期間で処置をしてくれました。

また、ギリギリまで麻酔を使わずに行いましたが、どうしても使わなくてはならないところは通常の4分の1ほどで対処してもらいました。

そして、歯の治療の日は、治療が終わったらそのまま鍼の先生のところへ行きました。
麻酔の影響を鍼で取ってもらいました。また、麻酔をせずに治療した時は、どうしても力が入るので、大きな力がかかった負担を、整体で軽減してもらいました。

私はこのような治療になりましたが、患者さんのタイプによって違うと思うので、あくまで参考にしてください。

私がまだ治療ができたのは、麻酔に対してそこまで過敏な反応をしなかった、というのが大きかったです。
また、鍼治療と相性がよく、解毒の処置が効いたことも幸いしています。

患者さんによっては、タチオンで解毒をされる方もいらっしゃいます。
私はタチオンとは相性がよくなくて、使うことはありません。

患者さん自身は、何が自分に効いて、何が効きづらいか、経験値で持っているかと思います。
その材料を元に、歯医者さんと相談されると良いかと思います。

『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

たくさんの人が化学物質過敏症の現状を知ってもらうために、応援してくれています。
このバナーをクリックしてくれるだけでこの応援の輪がどんどん広がっていきます。
ご協力ありがとうございます。

wacca代表。シルクスクリーン製版、衣装制作の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、13年に診断。12年~14年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症やアトピーの人が安心して使える衣料、安全な染料でおしゃれを楽しめる衣類を開発。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

“口の中にひそむ危険 化学物質過敏症と歯の治療③” に2件のコメントがあります

  1. 横山さん、はじめまして!
    以前から化学物質過敏症の事が気になりブログなどを拝見しておりました。
    私も同じく子供の頃からアトピーがあり、去年、根管治療をした後くらいから体調不良が続き、
    夏頃には歯の治療後、喘息のような発作や胸痛が続き、、色々と検査をした結果、
    金属や薬のアレルギーもあるのですが、接着剤、セメントなどに反応しているようでした。
    ここ数年何件か歯科をまわりましたがアレルギーの事を伝えると尻込みされてしまい、
    CSセンターにも問い合わせをしましたが、詳しい場所までは教えては頂けませんでした。。
    いきなりこのようなメールをしてしまい本当に申し訳ないのですが、、
    過敏症などがあっても見て頂ける歯科医を紹介して頂くことは可能でしょうか?
    私も福井市内に住んでいるのですが、虫歯も悪化してきてしまい本当に困っています。
    お忙しい中申し訳ないのですが、、いつでも構いませんのでご連絡頂けると助かります。
    どうぞよろしくお願い致します。

    1. そうでしたか、福井市内に。お近くにいらしたんですね。

      私も治療できるまで1年半かかりました。それこそ、全歯医者さんに断られたような状態で。
      歯医者に限らず、病院は患者同士でも、なかなか紹介しあえないのが難しいところです。
      運よく診てもらえる先生がいても、知り合いで頼みこんでいる事が多く、その先生が過敏症に対応しているわけではないんですよね。

      私も他の患者さんが治療された医院には行けなかったですし、私も両親の知り合いの歯医者さんになんとか受けてもらえただけなので、ご紹介がしづらくて。
      環境も普通の歯医者さんです。治療も必ずしもスムーズだったわけではなく、治療して私が苦しんだこともあるので、知り合いでなければ歯医者さんも怖いだろうと思います。
      過敏症患者さんではないですが、ご紹介したときにうまくいかなかったこともあるので、両方にご迷惑になることもあり今は控えています。

      これも、化学物質過敏症患者が悩む問題ですよね。
      また、比較的受診できるお医者さんもキャパがあるので、これ以上はむりってなることが多いです。
      そういう事情もあって、CSセンターさんも紹介できる先がなかったり、限られたりするのだと思います。

      お医者さんにもまだ理解がされにくい症状でもあるので、少しでも理解が広まって欲しいです。