私が愛してやまない、ワッカのマスク

最初は市販のオーガニックコットン生地で作ったワッカのマスク。
先日その最初のマスクを買っていたカナリアンさんが来て

「一年使ってこないだ破れたの。でも、奈保子さんが作った生地の方は全然大丈夫。」

その後私がオーダーして作った生地は、繊維断面の直径が長い綿花を使っているので丈夫なんです。カナリアンさん、補充で今のマスクを買っていかれました。

私はワッカのマスク3枚を交互に一年以上使っていますが、全然かわらずキレイです。面倒くさがりなので、最近はネットに入れ時短かおしゃれ着洗いモードの洗濯機に(より過酷な条件の実験も兼ねてます。おすすめは手洗いですよ)。

でも、形も崩れない。パターンの改良でT下さん、縫製のT内さんありがとう。あなたたちの職人魂のおかげ。

今日も干してます(室内)。
暖房をつけているのでなおさら乾きがいい。

*-*-*-*-*-*-*-*-
という話を、仕事でお付き合いのある方にしたら
「奈保子さんそれ、カナリアンさんに伝えてますか?」
と言われました。

『え、あまり言ったことないです。ブログにもTwitterにも…。』

「それ、大事なことじゃないですか?使う人、知りたいと思いますよ。」

また、別の方から
「自分が作った商品に愛があるんでしょう。だったらちゃんとどんなものか伝えないと。」と言われました。

めちゃくちゃ愛込めてます。
でも、それ、伝えてないかも。

ということで、今日は私が愛を込めてつくったマスクについて、伝えたかったことを書くことにしました。

*-*-*-*-*-*-*-*-

カナリアンさんにとってマスクは必須です。一番大事なアイテムだと考えています。

顔とマスクの隙間から香料が入ってくるのを少しでも防ぐため、上下に平ワイヤーいれて顔にフィットさせています。飛び出したり生地が傷つかないよう、角もT内さんが全部ハサミでカットしています。

平ワイヤーはポリプロピレン製。
金属ではないので電磁波過敏症の方も安心。

カナリアンさんがよく使う活性炭やガーゼのフィルターをいれるポケットもつけました。

最初は左右から入れる形でしたが、下からに改良。
入れやすく、ズレもありません。

糸を甘捻(よ)りにしているダブルガーゼは肌ざわりが最高です。オーガニックコットンでも、ワッカの生地とそうではない生地をカナリアンさんにさわってもらうと「ワッカの生地はこっちでしょ」ってわかるのです。すごいですよね(そして嬉しい)。

野菜が土によって味も品質も変わるように、綿花も畑によって変わります。
糸の精錬、捻り、織りもオーガニックコットンの草分けである紡績会社さんに依頼。

耳ヒモもアジャスターつき。マスクをしたままフィットさせられます。ヒモも細めに改良して、より負担が減りました。

マスクをつけたまま調整できるので、顔にぴったりフィットします。

小顔の女性やお子様にもあうSサイズを作りました。また、化学物質過敏症は7割が女性と言われていますが、そのため男性向けのサイズが少ないという現実も。そこで大きいLサイズも作っています。「私にあうサイズはないのね」ということがないように。

一般的な不織布のマスクサイズと近いイメージで選べば大丈夫です。

そして最高のものを提供したい、ということだけ考えて作ったら、販売価格が1万円を超えてしまいそうに。でもマスクはカナリアンさんにとっては必需品であり、消耗品、なんとかお求めしやすい価格にしておきたいと6,930円(税込)まで頑張りました。

毎日使うから1枚だけだと洗うのが大変です。追加が欲しくなるし、多いほど洗濯もまとめてできるので楽。でも1枚1万円するとなかなか2枚目、3枚目って手が出しづらい。私自身患者でもあるので、ごめん、ここはちょっと頑張らせて、とスタッフや経営陣にもお願いしました。

だからワッカのマスクは品質・機能から見たらとってもお値打ちです。

持ちがよすぎてリピート購入がへるのでは、と突っ込まれますが、いいんです、そんなの。
それでこそ、です。

ワッカのマスクができて、私自身、外出が以前より楽になりました。
気持ちの面でも、少し安心感が増しています。

全てのカナリアンさんに合うとは限りませんが、一度試してみてください。
改良に改良を重ね、今の時点での完成形かな、と思っています。
私が愛してやまないマスクです。

『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

たくさんの人が化学物質過敏症の現状を知ってもらうために、応援してくれています。
このバナーをクリックしてくれるだけでこの応援の輪がどんどん広がっていきます。
ご協力ありがとうございます。

カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)