セラミック歯が割れる方に朗報。より硬いジルコニアを試しました。
化学物質過敏症を発症すると、症状の寛解を目指して多くのカナリアンさんが歯の治療を行います。特にアマルガムが入った銀歯が体に影響していることが多く、私も2本のアマルガムを含めた15本の銀歯を全てセラミック歯に変えました。そのことは以前書いたブログに詳しく記載しています↓。
セラミック歯とは
セラミック歯は陶器でできた歯です。
全てが陶器でできたオールセラミック、人工ダイヤモンドにも使われるジルコニア、その両方を使った3種類があるようです。
私は最初に銀歯15本をセラミックに入れ替えましたが、オールセラミックでした。アマルガムの影響は大きく、銀歯を取り除いたおかげで当時の体調は格段に底上げされました。しかし、私はひどい歯ぎしりをするのでセラミック歯が年に2、3本割れてしまいます。セラミック歯は自由診療で1本数万円かかります。その度に出費がかさみました。
ジルコニアのセラミック歯を試す
昨夏、また2本のセラミック歯が割れました。
がっかりしながら歯科へ行くと先生が「硬いジルコニアの歯が出たよ。そっちにしようか。」と提案してくれました。
化学物質過敏症の私は、通常の方が感じないものにも反応することがよくあります。新しい素材を試すというのはいつも勇気が入りますが、毎年かかる費用が少しでも減るならとチャレンジすることに。
入れて食事をすると、歯の硬さが違うことがすぐわかりました。
確かに硬い。上2本の歯をジルコニアにしたので、噛み合わせる下の歯は大丈夫だろうか、と思うほどでした。しかし体は慣れるもので、今では「硬いなあ」と思いながら噛むことはありません。
そしてこれは個人差があると思いますが、私はジルコニア特有の味を感じてしまいました。料理をしていてもその味が邪魔をして味付けが思うように決まりません。家族は味付けがおかしいと感じなかったらしいのですが、自分としては美味しく食べたいのに残念な日々でした。それも2ヶ月経つと消えたので、いずれなくなるものなのだとわかりました。(化学物質過敏症でなければ感じることはないかと思います)
そして先月、食事をしていたら口の中で「ガリッ」という音が。
「まただ…」何度も経験しているこの感覚。
舌にあたる硬いものを出してみると割れたセラミックの歯。右の奥歯でした。
「今回もジルコニアにしよう」
即決でした。しばらく味の変化を感じるとしても、こちらの方が硬くて丈夫だと実感したからです。

右上の奥歯にあたる。
つい食いしばって歯に負荷がかかる人、私のように歯ぎしりをする人は、化学物質過敏症でなくてもジルコニアのセラミック歯を相談されるとよいかもしれません。
ちなみに今回の治療も 「神経がある歯だけど、君の場合あとの体調を考えて麻酔せずにやったからね」と。先生も怖いはず。いつも感謝です。私も両腕を椅子の側面に押し付けながら耐えました。
歯のメンテナンスは定期的に
化学物質過敏症での歯科治療は麻酔やセメント、医院の環境など体にダメージを受けることがたくさんあります。
「君の場合、まず虫歯にならないことだね。そのためにも定期的にメンテはしたほうがいいよ。」と先生から言われています。
今回も治療の後は歯石や虫歯のチェックをし、最後は仕上げ磨きを。
あの歯磨き、なんて気持ちいいんでしょう。いつもうっとりしてしまいます。
子供が小さい時、あんな風に磨いてやれたらよかったなあ。
歯磨き粉も使えないものが多いので、私用に置き歯磨き粉をしてもらっています。こちらのシャボン玉石けんさんの歯磨き粉です。カナリアンさんでなくても、普通の歯磨き粉がピリピリして苦手、という方や、歯磨きの後の味が変わりたくないという方もこれなら大丈夫な方が多いです。

特別待遇ありがとうございます(笑)
歯ができるまでは反応をさけて仮詰めもしないため、しばらく穴のあいた状態でした。歯が入って心置きなく噛める幸せを感じています。
『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

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ご協力ありがとうございます。
通われている所はCS対応の歯科院でしょうか?
もし可能でしたらCS対応の歯科院を教えて頂ければ幸いです。
KEI さん
残念ながらCS対応の歯科医院ではありません。
また、そのような歯科が私の住む県にはないので(とわかったので)、最終的には親の知り合いの先生になんとかお願いして対応してもらっているというのが実情です。
通える歯科がない、あるいは治療ができない、というCSさんはたくさんいらっしゃいますね。
私も悪化してから1年半、方々で断られ続けました。
私が診てもらっている先生も最初は全く知識がなく、化学物質過敏症センターさんへ問い合わせてくれました。CSの人が使える(個人差がありますが)セメントについてや手引きのようなものをもらったそうです(6、7年前なので今もあるかはわかりません)。
相談できそうな医師にCSについても対応してもらえないか聞いていくのが現実的なのかな、という気がしています。