手放す勇気

※よく私が着ている服のメーカーを聞かれることがあります。
過去、良いと思っていたメーカーの製品でも素材が悪くなったり、縫製が変わったりして買わなくなったものも多いです。

これは2024年現在の情報ですので、読まれる方はそちらを踏まえてご参考ください。
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ここ数日春の陽気。もうタートルを着ることはないだろうとサヨナラしました。

オーガニックコットンのタートル(People Tree)
届いてすぐは倉庫のにおいなどがついていて
着られませんが何度か洗うと大丈夫。

大体1シーズンで着たおすのですが、昨年あまり着なかったので2シーズン着ました(2022年冬購入)。

今回手持ちの服(インナー系)を出してみたら、オールシーズンで9着でした。
(着ているシマシマと、洗濯中のハイネック含め)

半袖Tシャツは2023年の夏に買ったもの。
オーガニックコットン製ですが、店舗で作業されている方の移香があり、何度か洗って太陽に当てるなど時間を置いています。
今度の夏は着られるかな。


ロンTは、体調が少し良くなったことと、製品に使われるオーガニックコットンの質が良くなったと感じて、2023年秋にプチバトーのものを買いました。
発症前はよく着ていたので嬉しい。
久しぶりの色物でテンション上がりました。
着用前に洗えば大丈夫でした。

その横のハイネックは、天衣無縫さん(2023年秋購入)。
保管された場所のにおいはあるものの、香りがしたことはありません。
梱包材のにおいはありますが、洗えば着られます。

毎年寒くなると購入するハイネック。
そろそろこの3着も手放します。

私は少しずつですが、以前よりは着られる服も増えています。
でも基本は質の良い製品を着ていきたい。
なぜなら体が心地よく、自分の気持ちも落ち着くからです。

化学物質過敏症を発症したことで、質の良いものを見分けられるようになったことは非常によかったと思っています。


肌に近いインナーや上着はオーガニックコットン製を着ています。
ただオーガニックコットンと表記があっても、素材の良し悪しや保管状況で着られない服は多数。

症状の重かった数年間は、日本オーガニックコットン流通機構さんのマークがついている衣料品を探して着ていました。
それでも染色されたものは難しく、ベージュか生成色のオーガニックコットン製のみ。

また、マークがついた製品でも、保管された状況によって、あるいは製造過程の糊が残った状態のものは、触るだけで難しいものもありました。

そうした経験から、自分で確かな原料、工程を経たwaccaの衣料品を作るようになりました。

▼化学物質過敏症の方が着られる衣料品専門店
https://store.wacca-f.com/

カナリアンさんの多くは、着られるものを見つけたら同じものを何着か買うでしょう。

私もそうですが、今はそれらを来年まで取っておくことはまれです。
なぜなら、来年の私は違う服が着られるようになっていたいから。

「来年着られる服がみつかるとは限らないですよね」
という声もよく聞きます。

確かに、良いと思ったメーカーの服が翌年は質が悪くなっていたり、店が閉店していたり。そうした経験も何度もしました。

なので、私はwaccaの事業は、持続させることが大切だと考えています。
いつでもそこにある、という安心感を持っていただくために。

そして私は、良くなるためにも不安より期待を持ってすごしたい、と思っています。

『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

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ご協力ありがとうございます。

カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T

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