過敏症の重症化を防ぐために:早めの行動がカギ

前回「化学物質過敏症の前兆・サイン」についてYouTube動画でお話しました。

本日配信した動画はその続きとなり「過敏症の重症化を防ぐ」お話です。

私は2009年ごろ、自分に起きる症状がおかしいと思い、数々の医療機関を訪ねました。

何軒訪ねても病名がわからず、そのままの生活を続けていました。

その結果、ある日突然、劇症化しました。

化学物質過敏症になった方全員が劇症化するわけではありませんが、ある時「前より症状が重くなった」という方は多いです。

今出ている症状が化学物質過敏症として、それが軽いのか重いのかは自分ではなかなかわからないと思います。

これほど辛いなら重症だと自分で思っても、医師から軽いと言われることがあります。

「これで軽い方なんですね」と驚く方も。

それは幸いなことです。
そのまま気づかず対処しなければ、もっと重くなる可能性があるからです。

病状が重くなればなるほど、回復に時間がかかります。

早く気づいて適切な手立てをすれば、症状は改善していきます。
それは間違いありません。

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化学物質過敏症を診てくれる医師が近くにいない場合もあります。
そんな時は、遠方へ出向く必要があります。
移動も辛い中、症状が重ければ重いほど、それは困難な道になります。

私は地元で「化学物質過敏症」を知る医師に出会うまで数年かかりました。
その医師に紹介状を書いてもらい、東京の専門医を訪ねるまでさらに1年かかりました。

予約がなかなか取れなかったり、私の体調、同伴する者の予定などですぐに動けない状態でした。

結果、医師の診断をもらえたのは、発症から3年8ヶ月がたった時でした。

その頃には起き上がることもままならず、車に乗るのがやっとなほど状態が悪くなっていました。

「自分の症状は化学物質過敏症かもしれない」
「なんだかおかしいな…」

と感じることがあれば、その小さなサインを見逃さず、少しでも早く行動を起こしてください。

生活環境の見直しや早めの専門医の受診が、より深刻な状態に進行するのを防ぐカギになります。

化学物質過敏症ではない場合ももちろんあります。
他の病気が隠れている場合もありますので、自己診断せずに専門医を訪ねてください。

今回の動画が、あなたの重症化を防ぐためのヒントになれば嬉しいです。

ぜひ最後までご覧ください。

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カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T|YouTubeチャンネル「カナリアハウス」 https://www.youtube.com/@canariahouse

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