過敏症の検証は一つずつが鉄則

前回の化学物質過敏症の診察で、数日前にお腹を下したことを先生に話しました。

「何か心当たりはありますか?」

と聞かれ、
「市販のカフェラテを飲んだからかもしれません。
前は有機栽培のデカフェがあって、それを飲んでいたんですけどメニューからなくなっていて。
で、カフェラテをテイクアウトしたんです。
その日の夕方お腹を下しました。」

と答えると、先生が一言。

「横山さん、それ、二つ同時にやってる。これダメね。」

先生曰く、

「本来は、まず普通のコーヒーだけを試すべきだった。
そこに牛乳が入ると、原因がどちらか分からなくなるでしょう。」

なるほど…たしかに。

これはやりがちです。
例えば良いものがあると聞くと、少しでも体調をよくしたくてあれもこれも一度に試してしまう。
でも、それでは検証にならない。

たとえば、ABテストという手法があります。
AとB、どちらに効果があるのかを比べるとき、他の条件は同じでなければなりません。

A = 有機栽培のデカフェ
B = 普通のコーヒー
C = 牛乳(=カフェラテ)

この順で検証すれば、Bに問題がなかったときに初めてCを足して試せばいい。
私は「A」と「B+C」を試してしまったので、どちらが体調悪化の原因か分からなくなったというわけです。

「家ではどんなコーヒーを飲んでいますか?」と先生。
「有機栽培のカフェイン入りと、デカフェの豆を半々にして、家で挽いています。それは大丈夫です。」

「ね」と先生。
(ああ、私は自分で自分のこと、ちゃんとわかってたのね…!)

「まあ、店に入ったら飲みたくなるのは分かりますけどね。横山さんのことだから、うわぁ飲みたいってなったんでしょう。」

…先生、見てました?
はい、その通りでございます。

みなさんも、「これがいいよ」と聞くと、ついあれこれ試したくなると思います。

でも、体への反応を正確に見るためには、試すのは一つずつ。
慌てず、丁寧に、自分の体と対話していきましょう。

ちなみに、私が普段飲んでいる安心コーヒーはこちらの2種類。

同量で混ぜて
自分好みの味にしています

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検証はひとつずつ、ですよ(笑)

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カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T|YouTubeチャンネル「カナリアハウス」 https://www.youtube.com/@canariahouse

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