最初の過敏反応はステロイド
2009年12月。
アトピー性皮膚炎の私は、お風呂上がりに洗面所で皮膚科から処方されたステロイドを顔に塗っていました。
20年繰り返してきたその作業。
しかし、その日は急に顔全体が熱くなり、むくむくと腫れあがるような痛みを覚えました。
「うわーっ」と叫び、両手で顔を抑えてうずくまりました。…その後の記憶がありません。
気がつくとリビングで寝ていました。
夫が運んでくれていました。
それからは、まぶたが腫れて目が開かず、顔も首も手も腫れて、動けない(動きたくない)状態で、ひたすらベッドに横になっていました。仕事には行けず、家事も子供の世話もできませんでした。
数日たって、かかりつけの皮膚科に行きました。
ステロイドを塗ると腫れあがるのに、先生からは「ちゃんと塗っていますか?それを塗るしかないですよ。」と言われます。
私が「ステロイドはやめたほうがいいのではないですか?」と聞くと「やめたら治りませんよ。」との答え。
その後しばらく通いましたが、よくならず、ヘルペスも発症してしまいました。
これはだめだ。何かが違う。
その頃、久しぶりに同級生から電話があり、私はベッドで横になったまま自分の状態を話しました。同級生はアトピーを治療した経験があり、何か思うところがあったのか、治療当時に読んだという本を、後日ポストに入れてくれました。
その本には、まさに私の症状が書いてありました。
ムーンフェイス、象のようなガサガサで黒ずんだ皮膚、黄色い滲出液。
それは「ステロイド皮膚症」だと記されていました。
これだ。
限界だ。今度こそステロイドをやめなくては。
決心した私は、両親が通っていた鍼治療のK先生に相談、というより、お願いをしました。
「ステロイドをやめたいです。でもこれまで自分で何度もトライしましたが、塗るのをやめると反動がつらく、やめられませんでした。自分ひとりでは無理です。先生のもとでお願いしてもいいですか?」
K先生は
「わかりました。週に3日来れますか?」と尋ね、引き受けてくださいました。
その夜、それまで使っていた薬をすべて「燃やせないゴミ」に出しました。
『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』
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