体が許容する範囲で、家電を利用する

家電の利用については、患者さんによって様々な考え方、体調の違いがあると思いますので、あくまで私の場合です。

新事業の工事やらなにやらで、自分の仕事量が増えています。
使える建材など自分の体で実験しているので、ダメージをうける日もあります。

先々週、疲弊して夜どうにも動けない日が2日ほどあり、家事が辛く、何か工夫できないか…と考えました。

家政学の調査で「全国友の会」が行った「生活時間調べ」によれば、1日の家事時間は5時間で、そのうち食べることに関しては2時間だったそうです。

洗濯や掃除は一日伸ばせても、食事は1日3回します。
この2時間をもっと短くしたら、体の負担が減るなあと思いました。

もともと料理は好きな方です。仕事が終わって30分で夕飯ができるよう、モノの置き場や動線、買い物術など最適化してきました。
家に来た友人からは「料理を作るときの(私の)動きがめっちゃ早い」と言われました。なので、これ以上、工夫のしようがない気がしました。

そこで、シャープの水なし自動調理鍋ホットクックを購入しました。

圧力鍋もル・クルーゼもレミパンも使ってきました。
でも、それらとは、どうやらフェーズが違います。

長年の家事術努力をあっさり覆すホットクック。

野菜を切って調味料を入れる。この間、5分か10分。
スイッチを入れて、出来上がりをまつだけ。

調理中も火を気にせず、完全に頭から外せます。
そのことも、こんなに楽だなんて。

(左)ポトフの材料を入れたところ
(右)出来上がったもの

そして、できた料理が美味しい。
料理は科学なんだ、と実感する美味しさ。
ポトフのお肉の柔らかさなんて「手間ひまかけようが、スイッチぽんだろうが、変わらないんだ、いや、なんなら上だ」と思いました。
(料理人は違うでしょうが、日常の家事で。)

メンテナンスも楽で、洗う部品は4つ(煮る場合)。
ガス台も汚れず、掃除の手間が減ります。

鶏肉の手羽と大根の煮物

化学物質過敏症だと、外食がままなりません。
スーパーでお弁当を買う、ということもできません。

基本的に、無農薬の野菜と安全な調味料で作る食事が必要です。

すごく疲れて、ああ、もう今日はご飯作りたくない…と思っても、代替案が少ないのです。

全く料理ができなかった夫は、私が発症してからはご飯を炊くこと、お味噌汁を作ること、卵を焼くこと、何かを炒めること、はできるように。

でも、煮物などの味付けが苦手なよう。
炒め物も、カット野菜と調味料がセットになったものは作れます。
その場合、夫と息子達は食べられるけど、私が食べられません。

ホットクックに野菜を切って、調味料を入れて、スイッチぽん。
夫も息子も興味深々、これならやれそうとのこと。

いつもの無農薬野菜と調味料を使うので、私も食べられます。
ご飯は夫や息子が炊けるし、冷凍もしておけます。

私が倒れたときでも自分のご飯が確保できる、と思ったら、気持ち的にとても楽になりました

唯一、気になっていたのが化学物質過敏症ゆえの家電の反応。

幸い、釜がステンレスでテフロンではなかったので、においはなく、できた料理にうつることもありませんでした。

ただ、一部、プラスチックの部品からガスが揮発して苦しい状態に。
調理中はそばにいなくていいので、換気扇をつけて、台所から離れました。
熱を使うので、通常より早く抜けるのではと予想しています。

最新のホットクックはWi-Fiにも繋がります。
電磁波過敏症の方は気を付ける点かもしれません。

私は電磁波に関しては、ワイヤレスイヤホン、アップルウォッチが使えない程度です。

化学物質過敏症は、日々化学物質のストレスを受けています。
できるだけ無理をしない、自分を楽にすることを心がけています。

そして、睡眠時間を確保します。
休めば回復もしやすくなります。
自分が利用できるものは利用して、日々体調の安定につなげたいと思っています。

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カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T

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