化学物質過敏症である私の麺メニュー10選
過敏症患者が食べられなくなる「麺」
化学物質過敏症を発症すると食べられなくなるものがたくさんあります。農薬を使った野菜など素材だけでなく、化学調味料や保存料など添加物にも反応するので、それらが入った加工食品は食べられません。
また、小麦粉を控える過敏症患者さんも多いです。
私も3年前から控えていますが、小麦粉を断つと食べられるものが激減します。
麺類でもラーメン、うどん、パスタが生活から消えました。
最近は小麦アレルギーの方のために、グルテンフリーの加工食品も増えています。スーパーでこのようにコーナーが設けられているのを見かけます。
ただ、化学物質過敏症の私は、グルテンフリーでも使えないものが多いです。
原材料をみるとわかりますが、添加物が入っている製品が結構あるのです。
つまり、私が食べられる麺は、小麦粉を使っておらず(グルテンフリー)、化学調味料や保存料などの添加物が入っていない麺になります。
麺が食べられないのは辛いので、過敏症の私でも食べられる麺を探し求めてきました。数々の麺を試してきた中で、これはなかなかいけるぞ、という麺&メニューをご紹介します。
おすすめの麺料理10選
①アルチェネロ「有機パスタ」で和風きのこ醤油
グルテンフリーのパスタは数多くありますが、一番パスタ感に近いのがこちら。
メインにとうもろこしを使っているので、米の味を感じません。
このパスタを使って、和風のきのこ醤油パスタを作ってみました。
初めてこの麺を食べた時、フォークに巻きつける麺の感触が懐かしく、ああ、パスタを食べていると感激しました。
アルチェネロのパスタは自然食品の店やデパートの地下などで見かけます。
ネットでも購入できますよ。
②アルチェネロ「有機パスタ」でミートソース
我が家でよく作るのがミートソース。
フードプロセッサーを使えば調理もあっという間、野菜もたっぷり取れるし、子供たちも大好きです。
定番のミートソーススパゲティもアルチェネロで作るとこんな感じに。
普通のスパゲティに見えますよね。これってすごいことなんです。
例えば、米粉のパスタで作ったミートソーススパゲティはこんな感じでした。
パスタにソースが絡まず、水分が下にたまっています。
麺もやわらかく、素麺にミートソースをのせている感じです。
フォークで巻いても具が麺と一緒にならず、食べづらかったです。
アルチェネロの優秀さを実感しました。
③ケンミンの「ライスパスタ」で塩焼きそば
実は上のミートソースに使ったのはこちらのライスパスタでした。
でも、このパスタにぴったりのメニューを見つけました。
塩焼きそばです。
焼きそばもずっと食べたかったメニューでした。
麺をあきらめていた頃は、ベジヌードル(野菜を麺状にカットしたもの)で焼きそば風のものを作っていたほどです。
この塩焼きそばは夫が作ったもの。
具は同じもので夫と子供には普通の焼きそば麺を使い、私の分だけライスパスタを使ったそう。
アレルギーの家族がいると手間も増えますが、同じメニューで食卓につけるのはやはり嬉しいです。
④越麺屋の「米麺ラーメン」でチャーシュー麺
麺の中でも特に食べたくなるのがラーメン。7、8年食べていませんでした。
そこで見つけたこのラーメンです。
細麺ですが、コシがあります。
クチナシで黄色くした麺がラーメン感を一層増しています。
白いラーメンでは美味しそうに見えないと思うので、見た目も大事なのだと感じます。
米なので小麦の麺とは違う味ですが、普段食べられない者からすれば「ラーメンを食べた!」と気持ちも満たされました。
⑤越麺屋の「米麺ラーメン」で冷やし中華
ラーメン同様、長く食べていなかったのが冷やし中華です。
同じ麺で冷やし中華もできるのでは?と作ってみました。
夏の風物詩が私の人生に戻ってきました。
「冷やし中華あり〼」と壁に貼りたいくらいでした(笑)。
越麺屋さんは福井県福井市にあるお店です。
「そのラーメンはどこで買えますか?」と聞かれることが多いのですが
以下のサイトで買えます。(2024年9月5日追記)
https://rizauster.thebase.in/items/82107958
⑥ケンミンの「ライスパスタ」で冷やし中華
冷やし中華はケンミンのライスパスタでも作ってみました。
麺の色は白いですが、具が多いので混ぜてしまえば気になりません。
食感は近く冷やし中華感がありました。
ケンミンなら全国のスーパーで見つかることも多いので、お試しください。
⑦越麺屋の「米麺フィットチーネ」でカルボナーラ
越麺屋のラーメンと同じシリーズのフィットチーネです。
平打ち麺のフィットチーネはクリームソースと合うなと思い、カルボナーラにしてみました。
小麦麺のようなツルッとした感じの表面ではなく、少々ざらっとした感じですが、ソースはよく絡みます。
パスタの形状が違うだけで、メニューのバリエーションが増えて嬉しくなりました。
⑧越麺屋の「フォー」
自宅で食べた時の写真を撮り忘れたので、越麺屋の店舗で食べた時の写真を。
越麺屋はカフェとレストラン、それに地元のお野菜やお米、焼き立ての米粉パンやスイーツが売られています。
フォーなので米です。
この日は「蒸し鳥のフォー」にパクチーをトッピング。
知り合いの過敏症患者さんにも教えたところ、レストランは他のお客さんがいて(入るのは)無理だったけれど、久しぶりに買い物が楽しめた、とのことでした。
⑨カガセイフンの「十割蕎麦粉 金華」で手打ち蕎麦
カガセイフンの十割蕎麦粉は、無農薬で育った蕎麦を石臼でゆっくり丁寧に引いた、香りとしっとり感が最高の蕎麦粉です。
小麦粉を断っても食べられる麺といえば十割蕎麦でした。
私が住む福井県は蕎麦が有名で、十割蕎麦の店を探しては食べに行きましたが、他のお客様もいるので、香料など環境が難しい時もあります。
そのうち夫が見よう見まねでそば打ちをするようになりました。
家で打って食べるなら環境も安心です。また、打ち立ての蕎麦がこんなに美味しいなんて、と、新たな発見もありました。
道具を揃える楽しみもあるでしょうが、モノを増やしたくない我が家は食卓で打ってしまいます。
難しそうに思えるそば打ちですが、You tubeにたくさん動画が上がっていますし、私たちもカガセイフンさんの動画をみながら打っています。
麺を切るのは私。太いところと細いところがありますが、いつも慣れた頃に終わります(苦笑)。
自分たちで食べるので、これも味だと思って楽しんでいます。
▼カガセイフン「金華」
https://soba-sueyoshi.co.jp/item_list/sobako_kinka
⑩ウォンツの「スーパー麺」で煮込みうどん
Amazonや楽天など、使い慣れたサイトで手軽に買える麺はないかなと思っていたら、Amazonでこちらの麺を見つけました。
メーカーをみたら地元(福井)の知っている会社さんでした。
こちらの原材料は玄米粉とじゃがいものデンプンのみ。どちらも国内産です。
また、生産工場内では特定原材料7品目(卵、乳、小麦、そば、ピーナッツ、えび、かに)を使用していないそう。
過敏症患者さんだけでなく、食物アレルギーがある人も安心ですね。
私の姪っ子も重度の食物アレルギー。普段からエピペンを持つほどですが、この麺なら大丈夫そう。アメリカにいるので、送ってあげようと思います。
こちらはうどんの代用にいいな、と思いました。
煮込みうどんにしてみましたが、麺に味もしみています。
こちらから購入できますよ↓
制約の中で発見を楽しむ
化学物質過敏症を発症すると、できないことだらけの自分に落ち込むことがあります。発症して11年たった今は、落ち込んでも回復するのが早くなりましたが、発症して間もない患者さんの中にはまさに今、どん底だという方もいらっしゃるでしょう。
患者さんの状況も状態も千差万別、そこからどう上昇するかは簡単なことではありませんし簡単に口にすることもできませんが、経験上、自分自身で試行錯誤するしかないと私は思っています。
ただ、辛いばかりの毎日も耐えがたいです。
そんな中、食事は気分が変わり、一時的でも幸せを感じられます。
何年も食べられなかったラーメン。
紹介したチャーシュー麺を食べた時の感激は、それはもう(笑)。家族に「ラーメンだよー、ラーメンが食べられたよー」と涙もので話していました。
私は何かを発見したり、着想を得た時に達成感を覚えるタイプです。うわー、こんな麺があったよ、と見つけたり、こうすれば美味しいよ、と考えるのが楽しいのです。
これら10種の麺料理は私の定番メニューですが、今後も色々トライしてみたいと思っています。
他に「こんな麺があるよー」とか「こうするとおいしかったよー」など、コメントやTwitter(https://twitter.com/canaria_pjt)に声をいただけると嬉しいです。
お互いに大変な日々ではありますが、少しずつでも生活を楽しめたらいいなあと思っています。
『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』
たくさんの人が化学物質過敏症の現状を知ってもらうために、応援してくれています。
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