活性炭入りフィルターとガーゼフィルター
化学物質過敏症患者(以下CS患者)さんで、マスクに活性炭入りフィルター(シート)を使われる方がいらっしゃいます。
炭には小さな穴があり、臭いを吸着します。無数の穴で表面積を大きくして、吸着効果を高めたのが活性炭です。活性炭フィルターが入ったマスクを使うCS患者さんもいます。
ちなみに私、横山は活性炭フィルターを使っていません。炭の吸着効果は感じますが、フィルターに使われる不織布や接着剤、繊維に反応することが多く、なかなか自分が合うものに出会えませんでした。個人差ですね。
フィルターのつくりも、糸に炭を織り込んで生地にしたもの、粒状の炭を貼り付けたものなど様々です。形状もティッシュ状でやわらかく畳めるものやシート状で好きな大きさにカットするもの、マスクと一体型になったものなどがあります。

しっかりしたシート(右)はハサミでカットして使う。
マスクと一体型になった活性炭マスクは作業用としてホームセンターなどで見かける。
活性炭は洗えないので使い捨てです。それならマスク型よりフィルター交換の方が経済的。口元に活性炭フィルターがあればいいわけですから、必要な面積のシートで済むよう、waccaではマスクにポケットをつけました。

上にポケット口をつけると鼻の周囲がパカパカして美しくないので下開きです。
ワッカのマスクはアゴ(下)にもワイヤーがあるのでフィルターは出てきません。
ただ、使い捨てなのでフィルターは使ったらなくなっていきます。次を買おうとしたら在庫がない、廃盤だ、というのは、CS患者さんがよく体験する場面です。
そこで「なくなる不安」そのものを解消したい、そして私のように活性炭フィルターが苦手な患者さんも使えるフィルターが欲しいと思い、洗って繰り返し使える『ガーゼフィルター』を考案しました。


CS患者さんの事情は多岐にわたり、個人差が大きいので、なかなか自分にあった商品を見つけるのが難しいですね。
一歩ずつですが、CS患者さんの事情を改善できて、生活がちょっと楽になる製品を作り続けたいと思っています。
『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

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