化学物質過敏症が悪化した時に避難できる先をみつける(1)

2013年の夏、何に反応しているのか原因が何週間もわからず、体調が一層ひどくなりました。
リフォームして引っ越したのに、家の中のどこにいても息苦しく、顔(頭部)が熱い。眠りたいのに、眠れない。気がつけば、3日3晩一睡もできず、明けていく窓の外を泣きながら眺めていました。

この時が一番状態が悪かったと思います。

精神状態も悪く、最悪のことを考えていました。
でも、動きたくても思うように動けない。
力なく布団の上で寝ている状態で、余力がないと死ぬこともできないんだ、と変な気づきを得ていました。

かろうじて鍼治療には行っていました。
その日ベッドで治療の順番を待っていると、カーテンを開けて入ってきたK先生がいきなり

「死にたいと思ってるね。」

突然言われて、私は何も言えず先生の顔を見ていました。

「心配せんでいい。わしがついとる。」

そういうK先生に、うんうん、と頷くだけでした。

何か打開策を、と思っているうちに、家族が避難先を探してくれました。
リフォームをしてくれた建築士のYさんが、30年前に自分で建てたという別荘です。

岐阜の山奥にあり、空気も良いのでは、ということでした。

子供を両親に預け、週末に夫と出かけることにしました。

『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

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カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T|YouTubeチャンネル「カナリアハウス」 https://www.youtube.com/@canariahouse

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“化学物質過敏症が悪化した時に避難できる先をみつける(1)” に2件のコメントがあります

  1. 【助けてください】
    化学物質過敏症です。
    避難できる場所を探しています。

    ずっと探しているのに見つからない。
    本当に辛い