家族が使う薬にも反応する化学物質過敏症(2)

同じ頃、鍼治療へ向かうため両親が車で迎えに来た時のことです。

その日は珍しく父が助手席で、母が運転していました。

後部座席に座って間もなく、ものすごい吐き気に襲われました。

「何か変、何かに反応してる…なんか薬っぽい」

『薬?…あ!オロナイン塗った』と父。

その日は足首に火傷をして、オロナインを塗り、包帯を巻いていたのだそう。
それで母が運転していたのね、と思いつつ、狭い車内なので朦朧として来ました。

急いで母が引き返し、自宅に着いて降りるときには歩くのもやっと。

家族も想像できないことは多いので、失敗しながら経験を積んでいく日々です。

『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

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カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T|YouTubeチャンネル「カナリアハウス」 https://www.youtube.com/@canariahouse

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