化学物質過敏症だけど宿泊できる?

わたしは2012年〜2014年ごろが一番状態が悪く、ほとんど外出ができず、家族や一部の社員以外には会えていません。

次男のことがあってから、翌年(2015年)のゴールデンウィークには家族で旅行をしよう、と心に決めました。

週3回の鍼治療、15本の銀歯をセラミックに交換、両親と家を交代して実家をリフォーム、食事療法、日々の運動、身の回り品の見直し、などなど、あらゆる対策をしていった結果、少し体調が上向きはじめていました。

体調の改善とともに、気持ちも前向きになり始めたころでした。

まずは宿探し。
そして、食事ができるかどうか、も大事です。
せっかくなら、私も持参したものではなく、いつもと違うものを食べたいと思いました。

古民家の宿 忠兵衛


化学物質過敏症の私が泊まれて、食事もできそうな宿というと、普通には探せません。

新しい建材は反応する可能性が高いので、古民家の宿を探すといいのでは…と考えて見つけたのが「古民家の宿 忠兵衛」さんでした。

石川県加賀市の山奥にある古民家で、宿泊できると書かれていました。
早速メールで、化学物質過敏症であるけれど宿泊できるか尋ねると、一度確認してもらった方がいいとお返事をいただきました。

私の住む福井からさほど遠くないので、鍼治療の帰りに寄ることにしました。(当時、鍼治療は金沢市まで通っていました)

ここなら居られそう

その日、宿泊客はいなかったので、宿の方が中を見せてくださいました。

家族4人で泊まるには十分すぎるほど広く、反応するものも特にありませんでした。

お布団も用意されていましたが、私は持参することにしました。
また、お風呂場の石鹸などは持参することを伝え、何も置かないようにお願いしました。

食事は隣のお蕎麦やさんで提供します、と言われたので、そのまま寄って食べていくことにしました。こちらのお蕎麦やさん「そば工房 権兵衛」も宿の方がされています。

そば工房 権兵衛

当時(2015年4月)自分のFacebookに投稿をしていたので、そのまま転載します。

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携帯もつながらない山のてっぺんで、着くまでドキドキ。
空気が美味しくて久しぶりに深呼吸。

お蕎麦も美味しいけど、焼きおにぎりが私にはキラキラして見えました。
聞けば無農薬の天日干し、脱穀も手作業のお米だそう。

身体がほっとする味です。
ここならきっと他のCS(化学物質過敏症)の人も大丈夫なくらい、安全だなあ。

=========転載おわり

ああ、ここなら家族でこれる。

そう確信して、ゴールデンウィークの宿泊を予約しました。

リンク先

▼古民家の宿 忠兵衛

https://hyaku-warai.jp/staying/chubei/index.html

▼そば工房 権兵衛

https://hyaku-warai.jp/food/

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カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T

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