行きたい…でも行けない…私の背中を押してくれた人は

元サッカー日本代表監督、岡田武史さんがオーナーのFC今治。
前記事のTEAM OKADAで交流するうち、私もあるプロジェクトに関わり、ネット上で知り合いも増えました。

その後、FC今治は地域リーグからJFLに昇格、新しいスタジアムも完成し、2017年9月に柿落としと試合が行われることになりました。

行きたい。
ネット上で交流していたメンバーと、直接会いたい。
どんなスタジアムかみたい。
試合も観てみたい。

でも、福井から今治。遠いです。
公共の乗り物は乗れないので、自分の車で移動。

ホテルは泊まれるだろうか、食べられるものはあるだろうか、たくさんの人がいるスタジアムにいられるだろうか、考え出したらきりがありません。

そんなことを、買い物に行ったお店の店長さんにぽろっと話しました。

すると「あらあ、それは行かなくちゃダメよ〜」と即答。
「それは難しそうねえ」と言われると思っていたのに(実際そう言う方がほとんどだったのに)、明るく楽しげにあっさり言われたので、思わず私も「そうですよね」と返していました。

そういえば、ご自身も体調がすぐれない中、ご主人と海外旅行に行かれたばかりでした。
私も行けたら楽しいだろうなあ、そんなふうに思えました。

その数ヶ月後、店長さんが亡くなられました。
そんなにお悪かったなんて。
いつも明るくて、こちらが元気を頂いていました。

「あらあ、それは行かなくちゃダメよ〜」
店長さんの声が、心の中で何度もリピートしました。

今治に行かなくちゃ。

インディジョーンズの映画を思い出していました。
崖から信じて一歩踏み出すと、そこには見えなかった橋がかかっていたシーン。

発症する前なら、単なる移動、普通の旅行。
当時の私には、崖から一歩踏み出すくらい勇気のいることでした。

今治に行こう。
行くって決めたら、なんとかなる。…はず。

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カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T

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