オーガニックコットンの父 近藤健一さんとの出会い(3)
その後、様々な製品を手にしましたが、この「ダッカの霧」が化学物質過敏症の私が一番安心できて、体も楽で、最高の製品でした。
近藤さんは、なぜこのストールに「ダッカの霧」と名付けたのか理由を聞かせてくださいました。
昔のインド、ダッカ地方で織られていたごく薄く、やわらかい綿織物があったそうです。細い糸を紡ぐには湿度が必要で、霧の朝にしか紡げなかったとか。
その後産業革命が起こり、機械ではこれほどの薄い綿織物が作れなかったイギリスは、ダッカの職人たちの手首を切り落としてしまったのだそうです。
当時の布を触り、ダッカで起きた悲劇を知った近藤さんは、いつかそのような薄い綿の織物を作ろうと思ったそうです。
職人たちの霊を慰めることにもなるだろうと。
近藤さんにそのお話を伺い、胸が熱くなりました。
そうした技術者の思いから生まれたストールは、化学物質過敏症になって着るものに困っている私も救ってくれている。
私も何かを作るなら、こういうものを作りたい、と思うようになりました。
(つづきます)
『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』
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