休んでいます

5ヶ月ほど「カナリアの手帖」を更新していませんでした。
Twitter、Instagramといった SNSも更新していません。

理由はドクターストップがかかったことです。

昨年の春、化学物質過敏症の方が使えるマスクや衣料品をつくる工場を作りました。整備するため、建築資材や設備などはすべて自分の体で反応を確かめていました(過去の記事にも書いています)。

建築基準で安全とされていても反応してしまうのが私たち過敏症です。
社内ではその違いが私しかわかりませんし、他の過敏症の方に頼むわけにもいかないので、内装に使う壁紙、断熱材、ミシンの台やオイルまで、自分の体で確認しました。反応したものはすべて取り替えたり探したりして完成しました。

そうした場所でつくるマスクやシーツを二重で梱包してお届け。敏感な化学物質過敏症の方から「においがしません」「使えました!」とたくさんの声を頂き、本当によかった、とほっとしました。

同じ頃、新型コロナウィルスの感染が広がり、マスクが世の中から消えたこともあって、化学物質過敏症の方が使えるマスクも手に入りづらくなり、私自身も困っていました。そこで「急がなくては…」と無理をしたのも確か。
工場の建築・設備で受けたダメージも積み重なり、今年に入って体調が悪化。梅雨時期にはもう起き上がれなくなっていました。

布団から出られない生活が3ヶ月続き、主治医から1年間仕事を休むように言われました。言われる、というより、叱られました(先生ありがとう)。ネットもパソコンも控えるよう指示されました。

そんなわけで、なんの案内もなく休止してしまい、心配してくださった方も。
ありがとうございます、大丈夫です、少しずつ回復しています。

久しぶりにキツい精神状態、体調になっていました。
天井にむかって「もうイヤだー」と泣き叫んでいました。再び底をみました。
それでも少しずつ自分を取り戻せています。

仕事はかなり控えていますが、wacca(ワッカ)の製品企画は少しずつ再開しています。寒くなっても着られるものが限られる私たち、暖かさがほしいと思い、スタッフに頼んで試作してもらっています。ショップの運営はスタッフが頑張ってくれているので、安心して任せています。

これからは無理をしないように気をつけながら、体調をみて発信していくつもりです。

「長い人生、1年休んで前より良い状態にすることを目指したらどうですか?」と主治医が私の暴走を止めてくれたおかげで、考え方の整理もできました。
以前よりよくなることに希望を持っています。

また少しずつ書きますね。
寒くなりましたが、みなさまもどうぞご自愛ください。

それではまた。

『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

たくさんの人が化学物質過敏症の現状を知ってもらうために、応援してくれています。
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ご協力ありがとうございます。

wacca代表。シルクスクリーン製版、衣装制作の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、13年に診断。12年~14年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症やアトピーの人が安心して使える衣料、安全な染料でおしゃれを楽しめる衣類を開発。

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