失いたくないもの—美味しいものを食べながら友達とおしゃべり
連休中、友達が遊びに来てくれたので抹茶のシフォンを焼きました。
生クリームとあんこも添えて。ホッとする時間。
今は外出も外食も医師から止められているので(人が少ない時間のスーパーはOKになった)友達と会って話したいなあと思ったら来てもらわないといけません。
今回来た友達は私が化学物質過敏症を発症したあと知り合った人。本人は過敏症ではありません。
私をきっかけに洗剤は石けん洗剤に変えてくれました。香りも好きな人だけど、控えてくれています。おかげで一緒の時間が過ごせています。
コロナで実感した方も多いでしょうが、直接会って話ができるって満たされますよね。ラインのやりとりもズームもいくらか心を埋めてはくれますが、同じ時間と空間を誰かと共有するのはもっと深いものがあります。
私は発症して12年のうち症状の重かった2年間、ほぼ外に出られず家族と一部の社員しか会っていない時期がありました。その時、自分の心が小さく萎縮していくのを感じました。楽しいことはもう自分には起きないんだ、私がどんな状態にあるかは誰も知らないのだろうな、と。
昨年も5ヶ月ほど、体調がそのころに近い状態になりました。
少しずつ回復している今、心がそうならないよう気をつけています。
そのために、自分から声をかけます。
「遊びにこない?」
「ごはん食べにこない?」
「渡したいものがあるんだけど」
と。
友達も私の体調を気にします。
なので、向こうからは声をかけにくい。
こちらからアクションすれば、あ、今はわりと体調いいのね、とわかります。
そして、洗剤や化粧品など控えるようお願いはしているし、友達も知っていますが、予測不可能なこともたくさんあります。
「あ、これ実家で洗った服だわ」
「ここくる前に人に会ったから口紅つけちゃってた」
こんな時は用意してある来客用の服に着替えてもらったり、化粧を落としてもらったりします。友達なので、みんな快く応じてくれます。
最初はなかなか言い出せませんでした。
申し訳ないな、悪いな、迷惑かけたくないな、という気持ち。
でも最近、その元にある自分の本心を知ったのです。
「嫌われたくない」だと。
そのことに気づいてから
「遊びにきて」
「話をしたいの」
「一緒にご飯食べよう」
とますます素直に言えるようになりました。
すると友達も
「いいよー」
「何か必要なものある?」
「飛んでいくよ」
なんて言ってくれることも。
『楽しいことをあきらめないで。辛いよね、でもくさらないで。
自分に我慢させないで。素直に声に出していいんだよ。』
と、あの2年間の私に言ってあげたいです。
友達とシフォンケーキを食べながら、お互いの仕事のこと、学生時代のこと、新しいドラマのこと、最近読んだ本のことなど、止まることなくおしゃべりしました。
そして、化学物質過敏症のことも。
今年は新しくコミュニティの場を作ろうと考えています。
友達にも手伝ってもらうことにしました。
春以降になるでしょうが、準備ができたらお知らせしますね。
お楽しみに。
『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』
たくさんの人が化学物質過敏症の現状を知ってもらうために、応援してくれています。
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ご協力ありがとうございます。
お友達に会えて良かったですね!
私も前は、よく友達に来てもらってましたが、帰ったあと以前はなんともなかったのになんとなく気持ち悪いとかっていうときがあって来てもらうのもためらうようになってしまった〜
会ってお喋りすると気持ちがスーッとして満たされた感じになりますね!
そしてまた、頑張れる!
自分の気持ち次第でこの病気は左右されたりもしますね!
吉田雪枝さん
コメントありがとうございます。
そうなんです、満たされてまた頑張れる。
気持ち次第って確かにありますね。
なので最近私は、自分の気分がよくなるように、ご機嫌でいられる状態になることを心がけています。
大したことではないのですが、残念な気持ちになった時、好きな動画をみる、おやつをつくる、猫と遊ぶ、好きな音楽を聞く、など上手に自分を切り替える感じです。
環境で左右されることが多い症状なので、自分からニュートラルに戻せたらいいなあと思っています。