米粉パン=グルテンフリーとは限らない
小麦を断とうと思ったきっかけ
つい最近まで完全に小麦断ちをしていました。
その間5〜6年。
知り合いのカナリアンさんが小麦を控えていたので「いつか私もやめないとなあ」と気にはなっていたものの、パンも麺類も好きだったのでなかなか踏み出せずにいました。
けれど、自分の体を注意してみていると
・パンを食べると顔が熱くなる(痒くなる)
・パスタやうどんを食べると眠くなる
・小麦製品を食べるとお腹が張る感じがする
ことに気づくように。
主治医から腸の状態を良くするよう指導も受けているので、こうした体の状態は主治医に相談もしました。
また、自然栽培や有機栽培の小麦が少ないことも気になりました。自然栽培の講座を受けた時、普通の畑を有機栽培の畑にするには土壌改良が必要。そのために小麦や大豆を撒く、なぜならこれらの植物は土の成分を吸収しやすいから、と説明をされたことがあります。それほど吸収しやすいのに、無農薬小麦の販売が少ない。あっても少量で高めなので、パンにするととてもお高いものになるなあと思っていました。
でもパンは食べたい…そこで代用し始めたのが米粉。
自然栽培米の米粉をすぐに取り寄せました。
長年パンを焼いている母が色々試作してくれました。
「米粉はなかなかキレイに膨らまないわ」と苦心していましたが、あるとき「これはどう?」と渡されたのが米粉の丸パン。普通のパンみたいです。
「おお、すごい!これ米粉なの?」と喜んで食べた私。
でも食べたら顔が熱くなってきました。
なんでだろう?米粉なのに…とレシピを確認したら、グルテンを加えていたのです。
母は、グルテンを加えたら普通のパンみたいに焼けた、と。
どうやら私は化学肥料に加え、グルテンに反応しているんだな、とわかりました。
グルテンとは
小麦粉に水を加えてこねていくと、小麦粉のタンパク質(グリアジンとグルテニン)が粘りと弾力を持つグルテンに変わります。
母がパン作りを教えてくれた時、こねた生地を引っ張って「これくらい薄く伸びればグルテンが形成されてる」と膜を私に見せてくれました。弾力のある美味しいパンには、こねる作業が大事なのがわかります。
このグルテンが形成されるのは小麦だけで、たとえばえん麦と言われるオートミールやライ麦、米粉にもグルテンはありません。ただ、気をつけなくてはいけないのは、ライ麦はグリアジンを持っています。ライ麦を使ったドイツパンのような重いパンが一応膨らむのは、このタンパク質のおかげだそうです。グルテンに反応する方は、ライ麦にも気をつけた方が良いかと思います。
市販の米粉パンで気をつけること
最近は市販でも米粉パンがよく売られるようになってきました。
小麦粉の値上がりや健康志向から増えているようですが、気をつけないといけないことがあります。
それはグルテンが加えられている場合があること。
米粉だけだとなかなか膨らみません。食パンもぎゅっと小さめのパンになります。
でも店頭で普通のパンと変わらないようなお惣菜パンやふくらんだ米粉パンを見かけることがあります。その場合は15%くらいグルテンが入れられていることが多いです。
お店によっては注意書きをしているところもあります。ある米粉パンのお店のインスタにはグルテンが追加してあることが書かれていました。
そのお店で買われた方が「小麦がダメな姪っ子に米粉パンを買ってきました」と投稿されているのを見かけたことがあります。もし姪っ子さんがグルテンアレルギーで小麦を控えている場合、その米粉パンを食べるのは危険です。私も経験したように、反応する可能性があります。
化学物質過敏症なので農薬、食品添加物にも気をつけないとパンが食べられません。
見つけるのもなかなかで、自分で材料を調達して自分で焼くのが一番確実で安心だと感じるように。
他にも米粉のパンケーキ(絹ごし豆腐を使ってボリュームを出します)や、米粉のピザ、米粉のクッキーなどグルテンがなくても焼けるものを見つけてきました。
またレシピなども紹介したいと思います。
米粉パンのグルテンの有無、気をつけてくださいね。
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