能登半島地震で被災・避難先を探している化学物質過敏症の方へ

令和6年1月1日、能登半島沖を震源とする大きな地震がありました。
被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。

私が住む福井市も震度5弱で大きく揺れました。
その時の体験は、また後日お伝えします。

発災後、一番気になっていたのは、
被災されたカナリアンさん(化学物質過敏症の方)のことです。

カナリアンさんは多くの人が集まる避難所へは行けません。
市販のお米やお水にも反応してしまう疾患は
食材や添加物によっては配布される食事も食べられません。

自分が食べられるものを備蓄していても、
家屋が倒壊したら、それを取り出すことも難しくなります。

私と繋がりのある石川県のカナリアンさんは能美市や小松市の方。
家の中や周囲は大変そうでしたが、
みなさん無事で、幸いにもライフラインには影響がなかったようです。
※能美市、小松市でも場所により被害は異なります

他のカナリアンさん達がどうしているか尋ねると、避難所へは行けないので、車中泊か知り合いを頼って移動している、とのことでした。

ここ数日、避難先のないカナリアンさんの受け入れ先がないか、福井県内を探していたところ、知り合いのお二方から情報をいただきました。

・大森山善性寺(福井県越前町)住職
 山田 靖也(黙鐔)さん

・農家民宿まつぼっくり
 松井 明彦さん(福井カナリアの会・会長)

このあと、それぞれ詳細をご紹介しますのでご参考ください。

<情報提供:お一人目>
大森山善性寺(福井県越前町)住職 山田靖也(黙鐔)さん
・古民家農家民宿 箪瓢草堂(たんぴょうそうどう)運営

受け入れ物件情報は2件。

①個人宅の1室を提供(カナリアンさん限定)
化学物質過敏症(中程度)のため、県外から越前町へ移住された方のご自宅の1室を提供してくださるとのことです。

お住まいの方がカナリアンさんなので、避難される方もカナリアンさんに限ります。

山田さんから、家の中のお写真を見せていただきましたが、とてもスッキリとして気持ちの良さそうなお宅でした。
こちらは個人情報になりますので掲載は控えますが、ご希望の方は山田さんのメールアドレス(zenshouji.fukui@gmail.com)へ連絡してください。

②古民家3施設の空家を提供
山田さんが取りまとめていらっしゃる古民家の空き情報です。
1月31日まで提供いただけるそうです。

・施設1(越前町)善性寺1階 宿坊施設内
・施設2(小松市)小松市内古民家
・施設3(越前町)梨子ケ平地区内古民家


<共通条件>
・家賃0円
・基本的に自炊(天日塩などのオーガニック食材を一部提供)
※1月31日以降は応相談


化学物質過敏症専用ではありませんが、過敏症のレベルによって避難可能かと思います。化学物質過敏症以外の一般の方も大丈夫です。

以下、了解を得て山田さんのFacebookを転載します。
こちらのコメントでご質問頂いても、私が気付くのが遅いとお返事が遅れるため、詳しくは山田さんへ直接お問い合わせください
連絡先:zenshouji.fukui@gmail.com

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山田さんのFacebookより転載
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以下、施設の詳細を紹介していきます。

【施設1】越前町 善性寺1階部分宿坊施設内 
築220年以上、越前町宿の高台にあるお寺です。 →写真①

①善性寺(施設1)
①善性寺(施設1)
①善性寺(施設1)
①善性寺(施設1)

【施設2】小松市内古民家 
知人の所有する古民家を特別提供してくださいます。 →写真②

②小松市内古民家(施設2)
②小松市内古民家(施設2)
②小松市内古民家(施設2)
②小松市内古民家(施設2)
②小松市内古民家(施設2)
②小松市内古民家(施設2)

【施設3】越前町梨子ケ平地区内空き古民家(古民家農産物加工所の一角)
昨年、築100年の古民家を改装。元千枚田を一望できる場所です。→写真③

③越前町梨子ケ平地区内空き古民家(施設3)
③越前町梨子ケ平地区内空き古民家(施設3)
③越前町梨子ケ平地区内空き古民家(施設3)
③越前町梨子ケ平地区内空き古民家(施設3)
③越前町梨子ケ平地区内空き古民家(施設3)
③越前町梨子ケ平地区内空き古民家(施設3)

今すぐ提供できるのはこの3つです。
しかし、今すぐは住めないが、小修繕さえすれば住むことができる家がいくつもあります。
私たちに資金力があれば、一気に改装したいところですが、そこまで力及ばないのが現状です。

もし、私たちの活動に賛同していただける方は、どうぞ御懇志をお願いいたします。
それにより人も助かり、「家」というイノチも助かり、地域も助かる、と思っています。
メッセージもしくはメールいただければ個別対応させていただきます。

zenshouji.fukui@gmail.com

どうぞよろしくお願い致します。
できる限りすみやかな返信を心がけますが、少しお待たせしてしまうこともあるかもしれません。

越前町移住定住支援員/善性寺住職 山田黙鐔(もくだん)

=====以上、転載終わり

昨年、山田さんが運営される古民家農家民宿 箪瓢草堂へ「福井カナリアの会」で私も伺いました。

参加したカナリアンさんに電磁波過敏症の方もおられたので、スマホの電源を切っていて写真は撮っていませんが、一帯はとても空気がよく、深呼吸を何度もしました。
自然栽培のお野菜もとても美味しく安心して食べられました。

山田さんご自身は化学物質過敏症ではありませんが、知り合いに過敏症の方がいらっしゃることから、症状についてのある程度の知識や理解をお持ちです。
一般の避難先よりも心強いと思います。

ただ、過敏症の症状が多岐に渡り、個人差が大きいこともご存知なので『必ずしも過敏症の方が大丈夫だとは言えない』ともおっしゃっています。

そこはカナリアンさん自身が理解した上で、避難先としての相談をしてください。


<情報提供:お二人目>
農家民宿まつぼっくり 松井明彦さん(福井カナリアの会・会長)

宿のご主人である松井さん自身が化学物質過敏症を発症したことから、カナリアンさんが利用できる宿に作り変えて営業されています。

以前夫と一緒に訪ねた時の写真。
詳しくは別記事に掲載。

場所は福井県の美浜町。
前掲でご紹介した越前町より西、京都寄りになります。

松井さんご自身が化学物質過敏症のため、カナリアンさん限定で受け入れ可能です。

費用については、現在(1月11日)福井県が県内の宿泊施設を避難先(二次避難)として借り上げを進めています。
具体的に要望があれば申請もできるかと思いますが、このあたりは条件等まだ確認中です。

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▼農家民宿 まつぼっくり
https://www.matsubo.jp/
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↓まつぼっくりさんについて、以前書いた記事です。
どのような宿か参考に。

↓私が「まつぼっくり」さんを訪れた時のブログです。
建物や室内の様子を掲載しています。

地元のカナリアンさんと話していると、知り合いのカナリアンさんと連絡がつかない方もいるようです。
私も仕事先で連絡のつかない先(志賀町)があります。

こうした中、この情報が必要な方に届くことを願っています。
繋がっているカナリアンさんがいる方、ご自身でSNS等されている方は、情報を拡散していただけると助かります。

Facebook、Xでのシェアは、この記事の最下部のシェアボタンを押すだけで、簡単にシェアしていただけます。
どうぞご協力をお願いいたします。

『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』

たくさんの人が化学物質過敏症の現状を知ってもらうために、応援してくれています。
このバナーをクリックしてくれるだけでこの応援の輪がどんどん広がっていきます。
ご協力ありがとうございます。

カナリアハウス主宰|シルクスクリーン製版の(株)横山工藝 取締役。学芸員(美大卒)。2009年に化学物質過敏症を発症し、2013年に診断。12年~14年、21年が最も状態が悪く、今は寛解(かんかい)に向けて前進中。アトピー性皮膚炎歴30年。 過敏症の方が使える衣類を開発・製造して「ワッカ」http://store.wacca-f.com で販売|衣食住に関する情報発信は「カナリアハウス」https://canariahouse.com |著書に「化学物質に過敏なあなたへ」https://amzn.to/3UdVC2T|YouTubeチャンネル「カナリアハウス」 https://www.youtube.com/@canariahouse

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“能登半島地震で被災・避難先を探している化学物質過敏症の方へ” に2件のコメントがあります

  1. & SLOW LIVINGの野崎と申します。

    化学物質過敏症さん対応可能な避難先情報の拡散にご協力いたします。

    Instagramに情報を載せるため、こちらのトップ画像をお借りいたしました。

    私も化学物質過敏症で、能登半島地震で被災された化学物質過敏症さんのことが気がかりでなりません。

    この情報が今必要とされている方に届くよう心から願っています。

    1. 野崎さん

      いつもありがとうございます。
      情報も掲載していただき、ありがとうございます。

      一般の方が、カナリアンさんがどのような環境がダメなのかわかりにくいため、支援からもれているのを感じます。
      今困っている方に届いてほしいと願っています。