化学物質過敏症だけど、ペットを飼ったら自信がよみがえってきた
猫のそらを飼い始めて、もうすぐ1年になります。
私の生活は大きく変わりました。
まず、笑顔が増えました。子猫のときの愛らしさは最強ですし、優しい言葉をかけるようになっていました。
また、私が何かの化学物質に曝露して伏せっていたり苦しんでいると、そらがそばにやって来て心配そうに見つめます。
性格的にはやんちゃで気ままで、まさに猫、という感じのそらですが、私の体調が悪いと膝に乗ってきたりします。
「ああ、ありがとね、そら」と思うだけで、一瞬苦しさが途切れます。
自分も周囲も猫を飼うことに不安を感じていましたが、結果プラスのことばかりでマイナスのことは何もありませんでした。
マイナスと思われることは、その都度クリアしていけました。
今年、私は化学物質過敏症を発症して10年になります。
今も電車やバスには乗れていませんし、人の集まるところへはなかなか出られません。食べるものも着るものも制限ばかりです。
いける場所も、会える人も、相変わらず限られます。
だけど、数年前、私はある目標を立てました。
それは「10年で病気が気にならないようになる」ということ。
「病気を治す」という言い方は、少し違うような気がしていました。
多分、江戸時代にタイムスリップしたら私にこんな症状は起きません。
化学物質に溢れていない環境なら、普通の人と変わりないはずです。
でも、環境を私が変えることは難しい。
周囲の環境が少しでも変わるように、声をあげては行くけれど、今の日本(地球)が江戸時代の空気になったりはしない。
ということは、症状は何かしら出続けるだろう。
その中であらゆる対処方法を獲得し、病気だけれど、そのことを気にせずにやれることが増えれば、治ることとさほど変わりはないのではないか。
なんだか難しい考え方に思われるかもしれませんが、これが私なりの納得方法だったのです。
やりたいと思えることを、素直に実行すること。
私にとっては一大決心だった「猫を飼う」という行動は、体の奥から湧き出るような力を生み、自信を取り戻すきっかけになりました。
もう大丈夫。
自分が本当に望むことなら、必ずできる。
病気が治ったわけではないので、これからも曝露すれば倒れるし、生活も限られるけど、やりたいことはできるんだ、と思っています。
10年かけて私が掴んだもの、だと思います。
『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』
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