私がカナリアハウスを始める理由
いま、私が飲んでいるお水と食べているお米を販売する準備をしています。
今あるワッカという衣料品のブランドを拡大して『カナリアハウス』というブランドで衣食住に関わるものを扱っていきます。
発症間もないカナリアンさんから「奈保子さんが食べているお米を教えてください」とか「どこで手に入りますか?」という質問がたびたびきます。
「発症して食べられるものがなくてどんどん痩せていくんです」って家族の方から相談されたこともあり、命の緊急セットとしてもお水とお米は提供したいって思っていました。
これまでも「ネットでこういうお水が買えますよ」とか自然栽培米の検索の仕方などもお伝えしてきましたが、私がカナリアハウスから販売することが大事だと考えていることがあって。
私がまだまだ体調が悪かった時、子供の用事でデパートに行かないといけない時がありました。
久しぶりに地元の西武デパートに入った時、あまりの眩しさにサングラスをしていてもクラクラし(当時はライトの光にも過敏でした)マスクの上からストールをぐるぐる巻きにしても呼吸が辛くフラフラと歩いていました。
ふと気配を感じて後ろをみると、ガードマンがついてきていました。
よほどあやしいひとに見えたのだと思います。
コロナ前のことなので、マスクも一般的ではなかったし、まして夏にマスクとストール姿。
きらびやかな商品が並ぶ店内を歩きながら、ああ、もう私が買えるものはないんだ、もう私は世の中で対象とされていないんだ、とひとり取り残された気持ちになりました。
化学物質過敏症の人にむけた商品を販売している事業者がいる、ということは、あなたの存在を忘れてませんよ、というメッセージにもなると思うのです。
患者自身も、こんなめんどくさいアレがダメ、これがダメ、梱包はどうなってますか、においのするひとは作業してませんか、と言ってくる客なんて迷惑ですよね、と思ってます。私もそうでしたから。 わかってるんです。
でも、私はここにいる。
その時の気持ちが忘れられません。
だから、私たちカナリアハウスは、あなたのこと知ってますよ、私たちはずっとここにいますよ、と伝えたいと思ってます。
私たちはここに居続ける。いなくならない、その努力をします。そして、静かにエールを送りたいと思ってます。
寄り添うという感覚とは少し違います。
なぜなら、みんな自分で生きる力があると信じているから。
今は辛くてその力を思い出せないでいるけど、確かにある。
私は身をもって体験しました。だから信じられる。
私たちカナリアハウスはここにいて、私たちにできることで助けたいと思ってます。
写真は予約販売する予定の自然栽培のお米。
農家さんとお話しして、カナリアンさんがなるべく反応しないようお米のブランドなどのシールは貼らないことや、玄米も用意してほしいことなどを決めました。
私は目の前の問題を解決したい。
そのために私ができることは、なんでもしたいって思ってます。
『大丈夫、きっとよくなる。化学物質過敏症の私がつくった製品wacca(ワッカ )』
たくさんの人が化学物質過敏症の現状を知ってもらうために、応援してくれています。
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ご協力ありがとうございます。
妻が化学物質過敏症です。ブログ拝見しております。こちらで販売されるお米を食べてみたいと考えておりますが、プラスチックやビニールに反応してしまう為、お米を紙袋(ビニール窓の無い米袋)に入れて頂くことは可能でしょうか?
化学物質過敏症対応の洋服などを通販で購入する時もビニールに入れず紙袋に入れて送って頂いている状況です。お手数ですが宜しくお願い致します。
諸岡知宏さま
承知しました。
農家さんの袋の確認をしますね。
販売の予約開始は12月になりますので、またご連絡いたします。